一問一答クイズ [No.10626] | |
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クラシック音楽検定(マニア向け)Vol.6 より クラシック音楽ファン向けの「知ってて役立つ。知らなくても大丈夫」な問題です。全問正解された方は、かなりの強者。※マニア向けVol.6 | |
ここまで、西欧世界に地理的視点を置いてきましたので、 日本の中世期にも注目したいと思います。 天正少年使節団は歴史の教科書にも掲載されている通り、 九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信らの 名代としてローマへ派遣された4名の少年を中心とした 使節団を指します。 無事にローマ教皇グレゴリウス13世に謁見後、多くの 西洋の文物を持ち帰りました。当時、西ヨーロッパで使われていた 楽器も含まれていたことでしょう。 さて、《1585年3月1日》に天正少年使節団がローマ法王に 謁見した時、演奏された可能性がある音楽家は誰でしょう? | |
制限時間 : 無制限 | |
難易度 | |
出題数 | 515人中 |
正解数 | 243人 |
正解率 | 47.18% |
作成者 | ぼくはくま (ID:891) |
最高連続正解数 | 0 問 |
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正解:12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8
解説: 正解は、「12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8」です。 《協奏曲「四季」》は、Op.8の「第1曲〜第4曲」を指します。 《協奏曲集「四季」》は、そのタイトル通り「春夏秋冬」の 4曲セットになっており、それぞれ3つの楽章から出来ています。 楽曲の情景を想像する助けとなる作者不詳の詩(ソネット)が 付されていて、それ故、この曲は標題音楽に分類されているのです。
正解:①
解説: 正解は、「合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み」です。 第2楽章は、独奏ヴァイオリンの柔らかな旋律に、 合奏群の第1、第2ヴァイオリンが付点付きのリズムが、 春の優しい日差しの下で、ひとときの眠りの時間を表現しています。 この楽章での最低音はヴィオラです。 頭に八分休符のついているので、幾分シンコペーションです。 詩(ソネット)の内容から察して、猟犬が「ウー・ワンワン!」と 吠える様子を描写しているようです。 眠たげな春の午後。楽譜に記されたアーティキュレーションは、 「Largo e Pianissimo Sempre」(ゆっくりと、そして常にごく弱く)。
正解:④
解説: 正解は、「協奏曲第4番「冬」の第2楽章の先頭」です。 ポピュラー音楽にも流用されています。 「協奏曲第4番「冬」ヘ短調」の第1楽章が、 野外での余りの寒さに身震いしている寒々しい描写に対し、 第2楽章は、変ホ長調という実に柔らかな音色の調です。 室内の暖炉の前で過ごす穏やかな様子を表しています。 窓から見える外は、雪から雨に変わりました。 合奏群のヴァイオリンのピチカートのアルペジオが 和声的な動きをしています。
正解:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV.580
解説: 正解は、「4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV.580」。 J.S.バッハはこの頃すでに協奏曲の大家であった ヴィヴァルディの作品から、コレルリ等の 独奏楽器と合奏群が渾然一体な《合奏協奏曲》から、 独奏楽器が合奏群と分かれた形式を導き出し、 その後の《ブランデンブルグ協奏曲》や 《ヴァイオリン協奏曲》等の作曲に成果を現しています。 J.S.バッハは、他にもほぼ同時代の作曲家の作品から 10曲余りの編曲を行っています。 《4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調」BWV.1065》は、 実際の演奏会で見ると、ステージの全面に4台のチェンバロが 並ぶので、壮観な風景です。
正解:③
解説: 正解は、「管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068」です。 第3番の第2曲「アリア」が原曲です。 名ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミによって、 ヴァイオリンパートをG線で演奏するように編曲されました。 G線のみで演奏するので《G線上のアリア》と名付けられたのです。 また、編曲の際にもともとニ長調だったものをハ長調に移調して います。 しかし、移調することでG線だけで演奏可能だと気づいたのは 驚きですね。ヴァイオリンの一番太い弦のみなので、何とも 艶めかしくも優雅です。
正解:①
解説: 正解は、「《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。」です。 「《小フーガ ト短調》BWV.542」は、J.S.バッハのオルガン曲の 定型であるフーガの前に何らかの序奏的意味合いの楽曲は、 付いておらず、序奏もありません。 冒頭から高音部におなじみのト短調の主題が5小節に渡って 提示された後、対位法的技法を用いて転調を繰り返し、 主題の追い駆け合い等を行い、最後はフーガの決まりに沿い、 足鍵盤の最低音にト短調の主題が表れ、締めくくりにト長調の 主和音が鳴らされて終わります。 名前は《小フーガ》でも、中身は他のフーガ作品に引けを取らない 立派な作り込みがなされています。
正解:②
解説: 正解は、「グノー」です。 《第1曲 前奏曲 ハ長調 BWV.846》を伴奏に、 フランスの作曲家グノーがアヴェ・マリアの歌詞と メロディーを付けて1859年に発表しました。 シューベルトやカッチーニと共に「3大アヴェマリア」の ひとつとされています。 そもそも、「平均律クラヴィーア曲集」をビューローが、 《音楽の旧約聖書》と語っただけあって、これに取り組む ピアノ学習者は、レッスンといわずに「訓練」と言いたい。 たまったものじゃないです。 ちゃっかりJ.S.バッハの作品を伴奏に「三大アヴェ・マリア」の 仲間入りしたグノーさん。ある意味凄いです。
正解:②
解説: 正解は、「M.A.モーツァルト」です。 W.A.モーツァルトを生前から色々と援助していた ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の薦めで、 1789年にメサイアの公演のために編曲しました。 単にオリジナルの指定楽器が廃れてしまい、類似の楽器を 当てる補筆修正ではなく、オーケストレーション全般に渡って、 大胆な改良がなされました。 オリジナルの楽器編成にフルート、クラリネット、ファゴット、 ホルン、トロンボーン、ティンパニを加えています。 ヘンデルのバロック的なものを、モーツァルトの時代に沿った 古典的な響きとしたのです。
正解:④
解説: 正解は、「「第1曲 入祭唱」まで」です。 これは難易度の高い応用問題で、かつ「引っかけ」です。 「ごめんなさい」。 モーツァルトの全作品を研究分析し、ケッヘル番号を割り付け直した 最新版[第8版」時点で、レクィエムは次のように解析されています。 モーツァルト自身が演奏可能な管弦楽化したのは、第1曲だけで、 それ以外は、殆どがメモ《四声の合唱部と主要な和声のスケッチ》の 形でのみで残っているだけです。 一般に知られている「「第8曲 涙の日」の途中(8小節目)まで」は、 前記のメモ程度であり、とても演奏できる完成度でありません。
正解:②
解説: 正解は、「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(285d)」です。 W.A.モーツァルトもオーボエ協奏曲から流用するにあたり、 奏者と楽器への配慮は行っています。 原曲はハ長調ですが、フルート協奏曲へ編曲する際に 1音上げてニ長調にし、独奏フルートには細かい変更が加えら ブリリアントな響きを醸し出しています。 また、第1番の協奏曲の第2楽章をド・ジャンが嫌ったために 追加で《フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315》を 提供しています。
正解:④
解説: 正解は、「J.S.バッハ」です。 1,000を軽く越える作品の中で、 オペラは0、全くないです。 J.S.バッハは様々な地方で作品を残しましたが、 たまたま「オペラの依頼がなかった」と思います。 「ヴィヴァルディ」は52曲のオペラが発見されています。 「テレマン」は、作品が完全に整理されていませんが、 現時点ではオペラは、20曲が見つかっています。 「ヘンデル」は、42曲のオペラがのほか、 劇場用のオラトリオが20曲あります。
正解:③
解説: 正解は、「Kk」です。 これは、同じく後期バロックの作曲家 《ドメニコ・スカルラッティ》の分類番号のひとつで 《カークパトリック番号》といいます。 「RV」は、《リオム分類番号》です。 1970年代にデンマークの音楽学者P.リオムが出版した ヴィヴァルディの分類番号で《最も大規模で正確》なものです。 今日、主に使われています。 「P」は、パンシェルル分類番号。 1948年にフランスの音楽学者M.パンシェルルが提唱。 「F」は、ファンナ分類番号。 本家イタリアのヴィヴァルディ協会の創設者である A.ファンナが1940年代に発表した 「”器楽”作品目録」によるものです。
正解:③
解説: 正解は、「家具の音楽」です。 近代フランスの作曲家であるエリック・サティが1920年に 作曲した室内楽曲です。 「ターフェルムジーク」は、管弦楽組曲、協奏曲、四重奏曲、 トリオ・ソナタ、独奏曲の5曲を一組したもので、全3集です。 「忠実な楽長」は、自作の《ガリバー組曲》等、全68曲。 ソナタや組曲の他、声楽曲やカノンなど種々の曲から出来てます。 「エッセルチーツィ・ムジチ」は、ソロ・ソナタとトリオ・ソナタが 各12曲ずつで、全24曲です。 テレマンの作品は、どれも比較的簡単な技術で、派手な演奏効果を生むように 楽曲に《見せ場》が作り込まれています。
正解:①
解説: 正解は、「ヘンデル」です。 イギリス王ジョージI世のテムズ川での船遊びに合わせて演奏されたものです。イギリスに移住する以前、ヘンデルはドイツのハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就いていました。しかし、イギリスの興行主からの演奏会の話が舞い込んだのです。ヘンデルは、1712年以降、帰国命令に従わずロンドンに定住してしまいました。ところが、1714年にそのハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージI世として迎えられることになりましたから、さあ大変!! そこでヘンデルが王との和解を図るため、1715年のテムズ川での王の舟遊びの際にこの曲を演奏し、ご機嫌取りをしたのです。
正解:BWV.1001〜BWV.1070
解説: 正解は、「BWV.1001〜BWV.1070」です。 単独でも演奏される機会の多い、超絶技巧の《シャコンヌ》を含む《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004》です。 「BWV.1〜BWV.200」は、「教会カンタータ」の分類です。有名な《主よ、人の望みの喜びよ》を基にした「カンタータ『心と口と行いと生活で』BWV.147」があります。 「BWV.525〜BWV.771」は、「オルガン曲」のカテゴリーです。有名な《トッカータとフーガ ニ短調 BWV565》があり、オルガン奏者としてのJ.S.バッハの技量が想像できる作品が多くあります。 「BWV.772〜BWV.994」は、「クラヴィーア曲」群です。有名な《ゴルトベルク変奏曲 BWV988》も含まれます。
正解:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
解説: 正解は、「管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067」です。 「ポロネーズ」はフルートとピアノの室内楽曲として フルート奏者の欠かすことのできないレパートリーと なっています。 「ポロネーズ」の中間部分《ドゥーブル》は、 《ポロネーズの美しい主旋律が通奏低音に移り》、 フルートが滑らかで華麗な変奏を付けています。
正解:②
解説: 正解は、「第6曲「メヌエット」」です。 直前の《第5曲 ポロネーズ》で、独奏フルートは散々活躍したので、中休みといったところでしょうか。 「第7曲 バディヌリ」では、急速なうえ、高音域が多く、当時の未完成なフルート《フラウト・トラヴェルソ》では、音程を保つのが大変だったのではないかと思います。 「第1曲 フランス風序曲」は、速度指定Graveの重々しくゆっくりとした付点リズムが特徴の堂々とした楽曲で、音楽の壮麗さもさることながら、その大きさも《全曲の半分近くある長大な楽曲》です。中間部はAllegroでフルート独奏が入るフーガが展開されます。最初のGraveが再現され、序曲の終わりを締めくくります。
正解:小西行長と高山右近
解説: 正解は、「小西行長と高山右近」です。 ジングシュピール『ティトス・ウコンドノ』 (台本・原作/ライヒシーゲル)は、 日本の戦国時代のキリシタン大名の 《小西行長》と《高山右近》がテーマになっています。 初演は、1770年にザルツブルク。 当時の評判がどうだったかは伝わっていないので、 想像しようもありませんが、日本人が主人公となった歌劇の 第一号であるのは間違いありません。 いやぁ、ミヒャエル・ハイドンさん。地味に目立ちますなぁ……。
正解:②
解説: 正解は、「W.A.モーツァルト」です。 彼の絶筆で未完となった《レクィエム K.626》の 冒頭、第1曲「入祭唱」の印象的な動機 《D(レ)-C#(ド#)-D(レ)-E(ミ)-F(ファ)》は、 ミヒャエル・ハイドンの「レクィエム」にも表れています。 「レクィエム」の完成は、ミヒャエル・ハイドンが1771年で、 W.A.モーツァルトのそれが1791年の着手です。 これはミヒャエル・ハイドンの「レクィエム」を聴いた W.A.モーツァルトが記憶に奥底に残っていたのを 無意識のうちに使ったか、あるいは何か別の意味合いか。 謎は深まるばかりです。
正解:②
正解:①
正解:ベートーヴェン
正解:ラヴェル
正解:①
正解:③
正解:③
正解:①
正解:②
正解:②
正解:ドヴォルザーク
正解:ドビュッシー
正解:①
正解:④
正解:②
正解:ロッシーニ
正解:①
正解:③
正解:③
正解:③