一問一答クイズ [No.10446] | |
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クラシック音楽検定(マニア向け)Vol.1 より クラシック音楽ファン向けの「知ってて役立つ。知らなくても大丈夫」な問題です。全問正解された方は、かなりの強者。※マニア向けVol.1 | |
「ベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番『皇帝』」の秘密(その1)」 ベートーヴェンのピアノ協奏曲では演奏時間、編成ともに最大の規模を誇ります。なるほどに『皇帝』の名に恥じない名曲といえます。交響曲でもそうであったように、第1楽章の冒頭から斬新な手法が用いられています。その斬新な手法とは何でしょうか。 | |
制限時間 : 無制限 | |
難易度 | |
出題数 | 1030人中 |
正解数 | 589人 |
正解率 | 57.18% |
作成者 | ぼくはくま (ID:891) |
最高連続正解数 | 0 問 |
現在の連続記録 | 0 問 ※ユーザーの方は記録が更新されます |
正解:②
解説:正解は、シューマン「交響曲 第1番『春』」でした。 1841年1月〜2月の短い期間に作曲されました。 スケッチからオーケストレーションまでの作業を考えると、これは早い!! 各楽章にも次のような表題がシューマンによって付けられています。 第1楽章「春の始まり」 第2楽章「夕べ」 第3楽章「楽しい遊び」 第4楽章「たけなわの春」
正解:③
解説:正解は、「終楽章で最後には誰もいなくなる」でした。この交響曲は4楽章構成で通常のJ.ハイドンの交響曲のスタイルに則っています。終楽章である第4楽章、イ長調を主な調性として、嬰ヘ短調に転調するたびに楽員が席を立ち去って行くように作曲されているのです。それは、第1オーボエと第2ホルンから始まり、最終的に弱音器をつけた2人のヴァイオリン奏者のピアニッシモの音で終わります。この声なき訴えに、賢明な君主のエステルハージィ候は気づき、翌日には領地に帰省をするのです。
正解:④
解説: 正解は、「静かな演奏の後、びっくりするような大音量の和音が鳴らされる」でした。演奏会場で居眠りしている婦人方を起こすために書いた、という逸話が残されています。さらに、第2楽章には他にも「驚愕」することはあります。Andanteのゆったりとした楽曲ですが、なぜかトランペットが用いられているのです。今でこそ、珍しくないオーケストレーションですが、J.ハイドンの当時には、「常識はずれ」な試みが密かに行われているのです。
正解:交響曲 第37番 ト長調 K.444 (425a[Anh.A53])
解説:正解は、「交響曲 第37番 ト長調 K.444 (425a[Anh.A53])」でした。今日のモーツァルト研究では、モーツァルトに「交響曲 第37番」は存在せず、最新の作品目録では交響曲の第37番目は「欠番」となっているのです。その他の3曲には、全て「ジュピター音型」が登場します。また、他にも「ミサ曲 ハ長調 K.257」等にも顔を出しています。更にモーツァルトだけではなく、当時の作曲家の作品にも「ジュピター音型」が用いられています。「シャコンヌ」と同様に、宗教的意味合いを持って、古くから採用されていた動機だったという説があります。
正解:①
解説:正解は、「A、C、D、B」でした。 記号を作曲年順の古い順に並べると次のとおりです。 A:J.ハイドン「交響曲 第45番 嬰ヘ短調『告別』」(1772年作曲) C:W.A.モーツァルト「交響曲第36番 ハ長調『リンツ』」(1783年作曲) D:W.A.モーツァルト「交響曲第41番 ハ長調 『ジュピター』」(1788年作曲) B:J.ハイドン「交響曲第94番 ト長調『驚愕』」(1791年作曲)
正解:①
解説:正解は、「第2楽章と第3楽章が繋がっている」でした。 第2楽章の最後で次の第3楽章の主題を変ホ長調で予告し、アタッカ(attaca il Rondo)「休まずに続けて、ロンド楽章に入る」の指示を設け、第3楽章になだれ込む手法をとっています。また、第3楽章の再現部の前で第2楽章の上記のフレーズを出現させ、第2楽章と第3楽章との一体感を出しています。これは、『皇帝』よりも先に作曲された「交響曲第6番」や「交響曲第5番」でも試みられ、『皇帝』にそれらの結実がみられると言ってよいでしょう。
正解:ホルンが長い音をpp(ごく弱く)で、ずっと吹き続けている。
解説:正解は、「ホルンが長い音をpp(ごく弱く)で、ずっと吹き続けている」でした。 『皇帝』は「第2楽章と第3楽章が繋がっている」のですが、実はホルンが独奏ピアノに付き添うように、計12小節を延々と音を引き延ばしています。しかもホルンの弱点である「pp(ごく弱く)」で。ホルンは2管編成なので、一つの音ならカンニンブブレスで奏者2人で何とか乗り切れますが、まずいことにベートーヴェンは、この12小節の延ばしをホルンのオクターブと記しているのです。さらに、この時点で音を出しているのは、独奏ピアノとホルン2管だけ。ホルンは丸見えなので、かすかな音を延ばし続けるしか方法がないのです。これは厳しい。
正解:③
解説:正解は、「W.A.モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491」」でした。「第20番 ニ短調 K.466」と共に、多数作曲されたモーツァルトのピアノ協奏曲の中、珍しい短調で書かれています。また楽曲のイメージは、半音階の陰陽が交わりながらも、明るく伸びやかなモーツァルトの作風と異なり、暗い情念に支配されています。むしろ「ベートーヴェン的」と表現することが適当とも感じられます。第1楽章の第1主題のハ短調の主和音で始まりながらも、不安定な和音進行をぎくしゃくと続ける動機は、その後も繰り返し第1楽章の中で姿を現します。
正解:②
解説:正解は、「メンデルスゾーン」でした。 1841年3月末、メンデルスゾーン指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演されました。メンデルスゾーンは他にも、「交響曲第2番 ハ長調 作品61」の初演も指揮しています。「交響曲第4番 ニ短調 作品120」の初演の指揮も計画しましたが、体調不良のため断念しています。初演は、1841年12月にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とメンデルスゾーンの代役でコンサートマスターのF.ダーヴィトが行いました。ただ、「交響曲第4番 ニ短調 作品120」の改訂版の初演は、シューマン自身が1853年12月にデュッセルドルフにおいて行っています。
正解:④
正解:ハ短調
正解:③
正解:①
正解:①
正解:アルペジオ
正解:②
正解:④
正解:①
正解:④
正解:③
正解:④
正解:④